金先生の掲示板講座第5回
コロナ禍の中、また掲示板講座を続けるのですが、今回は趣向を変えて言葉から日本と韓国の文化歴史の話をしてみたいと思います。(1)
<キムチ>やら<チゲ>、<チャプチェ>、<サムギョプサル>、その他多くの言葉は現代韓国語をそのまま持ってきた言葉で、外来語です。昔から<チョンガー>という言葉も使っていましたが、日本のドラマの中であるOLが、『私いま<チョンガー>なのよ』というセリフを言うので驚いたことがあります。총각(総角)と言うのは未婚の男子を表す言葉なのに女性が言うのでドギっとしたのですが、男女の区別なく、しかも「今は恋人がいない」という意味で使われているので、それはないだろうと唖然としたものです。ともあれ、<チョンガー>も日本語の中に入った外来語です。そう言った外来語として日本語の中に入った言葉は最近多々あろうかと思います。私たちの世代よりも女子中高生の間で盛んに使われているようです。
ただ、ふだん何気なく、何も思わず、使っている言葉の中に韓国語に由来する言葉があります。そういった言葉を探る一つの方法として、h>f>P(b)の法則を知っていると面白いかと思います。何やら難しそうですけど、今の『はひふへほ』は古い日本語にはなかったのです。
ポルトガルのカトリック司祭、ルイス・フロイス(1532-1597)が来日し多くの著作を残しているのですが、その中に著わされている戦国時代の日本語を見ると「ハ行」は「fa, fi, fu, fe, fo」で,もっと昔では「pa, pi, pu, pe, po」、あるいは「ba, bi, bu, be, bo」だったと考えられます。
例を挙げますと、
<星(ほし)>という言葉は、その昔<ボシ>だったのですが、現代でも<流星(ながれボシ)>などという言葉に残っています。韓国語の<별(ビョル)>に近づいてきます。逆に言うと、昔にはハ行はなかったということです。ですから漢字の発音でもともと
한국(韓国)→カンこく 한자(漢字)→カンじ 하천(河川)→カせん
神話化された人で解慕漱(해모수ヘモス)という人物がいます。高句麗の時代劇などでご存じの方は多いと思います。朱蒙(주몽チュモン)の実父ということになっています。 この人などは住吉大社の神様になってエビス(ゑびす、恵比須、恵比寿、戎)になります。これは<h>
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